研究開発
共同研究
弊社は、2018年より名古屋工業大学・大学院の北村研究室と共同で転造に関する諸課題について共同研究を行っています。
◆ 研究テーマ1 「超薄肉転造」
中空薄肉管への転造は、従来から一般的には片肉あたりピッチの2倍は必要とされてきました(P1.5なら3.0mmは必要)。
しかし高精度で制御できる転造盤を使用することで、今回、ピッチと同程度(P1.5で1.5mm)の肉厚製品の転造加工実現しました。
この技術により、転造対象範囲が飛躍的に広がります。この成果を日本塑性加工学会にて発表いたしました。
データとりは当社転造開発センター所有の転造盤を使用して行いました。
研究の成果を具現化するために、加工請負をスタートさせました。
◆名古屋工業大学・大学院 北村研究室
●指導教官:北村憲彦教授(つくり領域)
日本塑性加工学会においても主要ポストを歴任されている鍛造分野の権威です。
必要に応じて他大学の転造専門家とも協同して研究に当たって頂いてます。
(2018年〜の研究:山本礼氏)
独自研究
上記共同研究の他にも、複数案件研究を独自又は共同で進めております。
特許や実用新案も視野に進めており、成果を得次第発表してまいります。
◆ 研究テーマ2
「3ダイス転造盤を用いた中空素材への歩み転造によるアヤメローレット加工」に成功しました。
(2020年3月)
使用機:REG ROLLING製 3R40HD
素材:真鍮(しんちゅう)パイプ 10Φ
素材 | 転造後 | |
---|---|---|
外径 | 10.02 | 10.15 |
内径 | 7.86 | 7.86 |
全長 | 198.4 | 198.7 |
素材 | 転造後 | |
---|---|---|
外径 | 10.02 | 10.28 |
内径 | 6.86 | 6.86 |
全長 | 200.3 | 200.5 |
展開可能例
●各種パイプ材への長尺アヤメローレット加工
●インサートナット等 円筒形状製品の連続アヤメロートレット加工 等